この記事では、NPO法人日本吃音協会(SCW)をサポートして頂いている吃音当事者で、社会で活躍している方の仕事インタビューを掲載しています。
今、吃音で悩んでいる方に少しでも自分の可能性を感じられるきっかけになっていただけたら幸いです。
【自己紹介】
- お名前:J.Kさん
- 年齢:20代
- 職業:マーケティング職(担当ブランドのプロモーション設計、実行)
- 1日の勤務時間:8:30〜17:10
仕事についかきっかけ、始めたばかりのころの様子を教えてください。
新卒で広告代理店に就職し、その後メーカー側でマーケティング戦略の全体を経験したいと思い、現職に転職。転職当初は企業規模や業務内容の違いに戸惑うこともありました。
その仕事のやりがい/大変なところを教えてください。
やりがいは、自身が担当した施策に対する生活者の方々のリアクションが見れるところ。 大変なところは、社内や社外のステークホルダーが多く、物事を前に進めるための調整が必要なこと。
あなたの働く職場では、吃音に対する理解はありますか?
転職後、直属の上司には自身が吃音であることを伝えたところ、個性であると受け入れてもらえた。その他の同僚や先輩方も、会議中に吃ることがあっても特に指摘をしてくることは無く、理解のある職場だと思います。
働く中で、吃音で苦労したこと(吃音がハンデになったこと等)はありますか?
プレゼンテーションの時に吃音の症状が出てしまい、スムーズに話せなかったことがある。 また、日常のミーティングや会話の中でも、吃りを回避するために咄嗟に言葉の言い換えをしてしまい、本来伝えたい意図が伝わりづらいときがあります。
SCWに関わったきっかけを教えてください。
自身が学生のときに誰にも相談できず、吃音に悩んでいたこともあり、吃音に対する社会の認知や理解を変えていくことでこれからの子供達が自身の吃音に対して受け入れることができるようにしたいと思い、参加しました。
SCWを通じてやりたいことがあれば教えてください。
- 吃音に対する世間の意識調査
- 行政や教育関係者との協業
SCWと関わって感じたビフォーアフターがあれば教えてください。
吃音当事者の仲間がたくさんいるという安心感。吃音があっても前向きに頑張っているメンバーから刺激を受けています。
仕事人から読者へメッセージをお願いします。
就活を控えている方へ 吃音の当事者の方にとっては、面接は何日も前から緊張してしまうほどストレスを感じてしまうと思います。(特に集団面接は周りに圧倒されてしまいますよね…!)
もし就活の中で、話している最中に話し方に対して面接官から怪訝な表情をされてしまったり、口に出して指摘してくるような会社と出会ってしまった場合は、自分の心を守るために身を引いた方が良いと思います。
世の中には本当に素敵な会社がたくさんあります。話し方よりも、あなた自身の価値観や話している内容に対して興味を持ってくれる人がいる会社を選んでもらえたらいいなと思っています。
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