今回の記事は、オンラインサロン内で開催された日本吃音協会の藤本理事長の配信から、個人的に、共有したいなと思うテーマを抜粋していきます。
テーマを紹介すると同時に個人的な補足も加えつつ、この記事を読んでる人が何か気づきになればと思います。
今回、この記事で取り上げるテーマは「吃音」をどうやって広めるか?という話の内容が配信内であったので、それを参考にしつつ、記事にまとめてみます。
吃音支援の内向きの活動
日本吃音協会を含めた、吃音者を支援する目的のグループ・団体はたくさんあります。
この多くの団体は「吃音者、もしくはその家族を支えたい」という想いから、そのグループ・団体が用意するコンテンツは、吃音者の関係者向けのものが多いですよね。
吃音者同士の交流会やオンラインサロンetc…。いずれの活動も吃音で悩む人のモヤモヤやどこも相談できない気持ちをスッキリさせてくれると思います。
一人ひとりへのケアはこのように内向き(吃音者向け)のケアになります。
しかし、その一方で、吃音が社会に広まらなかった理由として、外向きの活動をしている人が少ないことが考えられます。
マイノリティ(少数派)がどうやって広まるのか
僕を含めたたくさんの吃音者が、社会に吃音がもっと広まればいいと考えます。吃音者は人口の1%と言われていますね。
人口の1%と言えば少数派ではないのかもしれませんが、社会において認知で言えば、吃音症はまだまだ理解がされていません。
社会において少数派である障害やコンプレックスを持った人が、社会に認められていくためにはどうしていくのがいいのか。
社会に広めていく方法は一つではありません。
しかし、今まで少数派であった障害・コンプレックスをもった人たちがどのような経緯で社会に広まっていったのかを知っておくのはかなり重要です。
もし、成功例となる前例があるのなら、そのパターンも1つの正解となります。
「なぜ、マイノリティが認知されていったのか?」。これを分析することで、吃音をよりスピード感をもって認知させることができるかもしれませんね。
LGBTQはどうやって認知されたのか
代表的な例で言えば 、LGBTQの人達。マツコ・デラックス、ミッツ・マングローブなどメディアでも活躍してる人もたくさんいます。
少し前までは少数派で社会からも「イロモノ・怪しい」とされていたように記憶しています。
でも、今では発言が本質的で支持がされたり、友達になりたいという人もいたりしますよね。
同じように「吃音」でも、人気ユーチューバーのコムドットの一人が、吃音があると動画内で発言したことは吃音者だと知ってる人も多いと思います。
他にも、バイデン大統領が吃音であることや、知名度のあるアナウンサーや芸能人が吃音だった。と話したことがきっかけで広まることもあります。
このように、フォロワーが数千~数百万人の人が、吃音者であると告白することによって、一般の人にも「吃音」と言う症状がどんどん広まっていくということが事実としてあります。
つまり、社会でスピード感をもって認知されるためには、影響力のある人が吃音に関して話題にすることで社会的な認知が広まっていきます。
言い換えれば、吃音に悩む人を救うために認知を広げるには「吃音以外」によって影響力をもつ必要がある。という結論になります。
身近な人の憧れになることが吃音認知への貢献
吃音を社会に広めたい。と考えた時に、影響力のある人のお願いする。というのは1つのいい方法です。
それと同時に「自分達や個人でできることは何か?」と考えることも必要ですよね。
そう考えると、フォロワー数百万人のインフルエンサーと基本的には同じ構造で認知が広まっていくと仮定すると、自分たちもそれぞれが自分らしく生きる。それぞれの環境で活躍することが小さいなコミュニティでの吃音認知に繋がっていきます。
例えば、藤本理事長は飲食店の経営やたくさんのスタッフがいます。少なからず、スタッフは藤本理事長のことを知っていて、尊敬や憧れの感情がある人も多いと思います。
しかし、それは藤本理事長が吃音者だから憧れをもっているのではなく、経営能力や人間性に憧れがあって、その藤本理事長が吃音者だった。という話だと想像できます。
経営者を例に出すと、ちょっと自分と違う…と感じるかもしれません。
もし、今、学生の人なら、
- スポーツでいい成績を残す
- 勉強でいい点数をとる
- 人にやさしくする
こんな一見小さな行動でも、今の自分の環境で、自分らしく生きることで、周りの人からの人間的な尊敬・憧れに繋がっていきますよね。
「素晴らしい人に、たまたま吃音があった。」
吃音があっても、精いっぱい自分らしく生きるということが結果的に、吃音の認知に繋がるという構造になっているのかも…。と思った配信でした。
この記事へのコメントはありません。