吃音があるから人間関係が少し苦手。って人もいるかもしれません。
でも、きっと人間関係が苦手でも、本当はもっとたくさんの友だちをつくりたい」「初対面の人とも信頼関係を築けるようになりたい」考えていると思います。
人間関係に自信がないと、人の気持ちを必要以上に考えてしまいますよね。
- あの人は何を考えているのかな…
- あの発言で嫌な気持ちになっていないかな…
吃音者は「人の気持ちに敏感」という特徴があります。
吃音者は人の気持ちに敏感になりがち
これは、上手く使えば長所になるけど、気を使いすぎると短所になってしまうこともあります。なので、注意が必要になってきます。
他にも、人間関係が苦手な人の共通点として「人に相談できない」ということがあります。
悩みがあっても、誰にも相談ができずに、1人が抱え込んでしまう…。それでも、1人で解決できない時に、思わず泣いてしまったり、冷静な判断ができなくなることもあります。
吃音があると、どうしても周りからの評価が気になってしまいます。
「吃音がでて、変に思われないかな…」「変な話し方って思われないかな…」みたいに、周りからどんな風に思われているかを考えてしまいますよね。
逆に「注文に時間がかかって迷惑になってないかな」「自分がもっとスムーズに話せたら、もっと早く会議が終わったのでは…」という周りの人へ迷惑をかけていないかな…という不安もありますよね
「相談する」「頼る」は迷惑じゃない
誰にも相談ができない。1人で抱え込んでしまいます。こう思ってしまう理由なんでしょうか?
「吃音のことを話すのが恥ずかしい。」「相談をすると相手に迷惑がかかってしまうかもしれない。」
こんな風に、誰かに頼ることや相談することが、良くないこと。と思っていませんか。
「相談することが良くないこと」というのは、そんなことはありません。
社会にでると、吃音があってもなくても、たくさんの人が支えながら生きています。自分の苦手なことは、得意な人にしてもらう。その人に苦手なことは自分がしてあげる。
たくさんの人が協力して、得意なことをするといいものができると思いませんか?
これは吃音があっても同じですよね。
もし、お店で注文がするのが苦手なら、友だちに注文してもらっていいと思います。電話が苦手なら、友だちに頼んで電話してもらうのもいいと思います。
きっと、周りにいる友だちは「吃音」という言葉を知らなかったとしても「話すのが苦手」ということを理解してくれてる友だちだと思います。
そして、自分が頼みを聞いてくれた友だちにはたくさん「ありがとう」といって感謝を伝えましょう。
もし、友だちが困っている時には、自分にできることがないかを考えてたくさん助けてあげることができればいいですよね。
そうやって、自分ができないことを友だちにお願いして、友だちが困っていることを自分がやってあげる。
こういう関係ができれば、すごくいいですよね。
一緒にいても、自分のことしか考えない人間関係より、ずっと深い信頼のある関係がつくれていくと思いませんか?
頼られて嫌な人はいない
「相手に頼るのが悪いことじゃない。それは、わかってる。でも、なかなかできない…」という場合は、相手の立場になって考えてみるのもいいかもしれません。
もし、頼った時に、迷惑に感じていないかな…と不安に感じているなら、逆の立場になってみるとわかりやすいかもしれません。
いつも一緒にいる仲のいい友だちが勇気を出して、自分を頼ってくれて「ありがとう」と感謝をしてくれた。
こんな経験をして「嫌だな…」と思いますか?むしろ、頼られて嬉しいと感じる方が大きいと思いませんか。
逆に、仲がいいと思っている友だちが何も頼ってくれない…。全部1人で抱え込んで辛そうにしてる様子をみるとどんな風に感じますか。もっと、頼ってほしい。たくさん相談してほしい。と思いませんか。
もし、今、誰にも相談ができずに、1人で悩んでいるのなら、周りの友だちも同じように、少し悲しい想いをしているかもしれませんね。
勇気をもって頼ってみる
普通だったら、人に頼ることは「甘えてる」と言われてしまうかもしれません。
でも、人に頼ることは悪いことじゃない。むしろ、社会からみたら、人と協力することは当たり前です。
特に吃音があると、繊細で人間関係に敏感になりやすいと思います。
相手の気持ちを察する能力が高いことはいいことだけど、それが行き過ぎると、相手の反応が気になって何もできなくなってしまうこともあります。
だから、今まで「人に頼る」ということをしてこなかった人からすると、「人に頼る」というのはとても勇気がいることです。
ほとんどの場合は「人に頼るなら自分でする」「迷惑をかけたくない」と考えてしまいます。
だから、初めは小さなことから勇気をもって「人に頼る」という経験をしてみましょう。きっと、今よりももっと信頼のある良い人間関係をつながっていくはずです。
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