今回は、「あなたが関わってはいけない人の特徴3選」という話をします。
吃音があると、人間関係での悩むことは多いはずです。
吃音で悩んでいる人の本質的に悩みというのは、意外と吃音そのものではなく、吃音によって起こる人間関係だったりします。
- 吃音を真似された
- 迷惑をかけないか気になる
- 自分が話すことでの周りの人が気になる
こういう悩みは吃音がきっかけになっているかもしれません。でも、よく考えると、吃音そのものが原因なのではなくて、人間関係の悩みだったりします。
人間関係の悩みの根底にあるのは「全員に好かれたい」という想いではないでしょうか。
もちろん、全ての人から好かれることは理想的ではあります。でも、実際に現実を見てみると、全員から好かれている人というのはいません。
どんなにテレビで活躍している人気の芸能人やスポーツ選手をみても、たくさんのファンがいる反面、アンチもたくさんいます。
自分を人間性を高めていくことも大事です。そうすることで、自分のことを良く思っていた人が認めてくれるかもしれません。それもすばらしいことです。
でも、それと同時に、あなたがもっと大事にすべきは、自分のことを考えてくれたり、慕ってくれる人ではないでしょうか。
今回の動画では、私が経営者としてたくさんの人とコミュニケーションをとったり、組織の運営をした経験から「あなたが関わってはいけない人3選」を紹介します。
今回紹介するような人と関わってしまうと、予想以上にあなたが疲れてしまったり、無意味に嫌な気持ちになることが増えるかもしれません。
もし、そういう人がいたら、意識的に関わらないようにしないしましょう。
1つ目:「求めてないアドバイスをする人」
まず、1つ目は「求めてないアドバイスをする人」です。こういう人は、よくいます。
しかも、そのほとんどが悪気なく、無自覚にしているからこそたちが悪い。
- 緊張しなくていい
- 落ち着いて
- ゆっくりでいいよ
こういう言葉も吃音の人にとっては、全く的外れな意見です。そして、こんな言葉をもらう時には、アドバイスを求めているわけではありませんよね。
社会を見ると、まだまだ吃音を知らない人が多い。だから、吃音なのか、本当に緊張しているだけか、見分けがつかない時もあるでしょう。
これは同じ吃音者でも、よく見る光景です。
例えば、仕事における吃音での悩みをツイッターでつぶやいた。自分は、自分の悩みを誰かに聞いて欲しかっただけ。
でも、良かれと思って「こう話した方がいいよ」とアドバイスをくれる人もいます。どんなに的確なアドバイスも求めていなかったら、雑音・迷惑でしかありません。
「アドバイスをしたい人」はどんな欲求を満たしてるのか
求めてないアドバイスをする人が、なぜ、こんなことをするのか。アドバイスをしている本人は「人の役にたちたい」と考えているのかもしれません。
でも、その裏には、アドバイスでマウントをとりたいという気持ちもあります。こういう人は、そもそも相手の価値観を考えずに、自分の価値観を押し付けているだけです。
あなたの想いや考えを無視して、自分の価値観で話をする人と言ってもいいかもしれません。こういう人は、自己満足しているだけです。
もしかしたら、アドバイスをありがたいと思う人もいるかもしれません。もし、その人のことを尊敬していて、本当に参考になるのであれば、いいかもしれません。
しかし、もし、アドバイスに納得がいかなくて、自分の意見を言うと、さらに強い意見で自分の意見を通そうとしてくることもあります。
このようなやりとりが何十回も続くと、疲れてやる気がなくなってしまいます。求めてないアドバイスでマウントを取ってくる人とは関わらないようにしましょう。
じっくり観察してあなたの話を聞いてくれる人も見つける
あなたのことを考えてくれているのは、あなたに一方的なアドバイスをくれる人ではなくて、あなたの話を聞いてくれる人です。
あなたの話を聞いて、あなたの価値観を理解してくれる人です。その上で、あなたがアドバイスを本当に欲しいと思った時に、共感してアドバイスをくれる人ではありませんか。
あなたのことを思い返してみてください。
吃音があっても気にしない友だち、仲良くしてくる友だちは、求めてもいないアドバイスをくれる人ではなく、スラスラ話せなくてもしっかり話を聞いてくれる人。
また、逆の立場で考えても、大事にしたい友だちが悩んでいると、その悩みを論理的に解決するのではなく、感情に寄り添って共感したいと考えたりしませんか。
2つ目:行動せずに不満だけをいう人
では、次に関わってはいけない人の特徴の2つ目は「行動せずに不満だけ言う人」です。吃音は、自分の意志とは関係なくでてしまうものです。
だから、吃音によって感じた、不満・怒り・悲しみをついつい愚痴っぽく吐き出したくなる気持ちはわかります。
また、吃音に理解のある社会を理想としているのもわかります。
でも、もし、あなたが例えどんなに理不尽な人であっても「他の人を批判する」という行動をしてしまっているなら見直すべきかもしれません。
ついつい愚痴を言ってしまってたかも…と心当たりのある人は、なぜ、愚痴をダメなのか?辛い時にどんな言葉に変えるといいのか?を紹介するので参考にしてみてください。
不満を言うのは「かまってほしい」のサイン
現実でも、ネットを見ても、不満をいう人ってたくさんいると思いませんか。
なぜ、不満を言ってしまうのでしょうか。もし、本当に不満があってそれを改善したいのであれば、何か行動をするべきですよね。
でも、不満はいうけど、何もしてないな…と、感じる人は周りにいませんか。 不満を言って行動をしない人は、自分にかまってほしい。優しくしてほしい。という想いがあります。
他人の批判や悪口を言ってしまう人も、不満を言う人と同じように、かまってほしい、優しくしてほしいという想いから、ついつい批判をしてしまいます。
しかし、これは敵をつくってその人の評価をおとしめている行動になります。もしかしたら、優しい人は、その不満に共感して、優しくしてしまうかもしれません。
でも、不満を言う人は、改善のために不満をいうのでなく、注目を集めて、かまってほしいだけです。
あなたと意見が合わなかったり、少しギクシャクすると、次はあなたを敵に仕立てあげて同じように不満を言い始めます。
いつも不満を言ってる人、人の批判ばかりの人がいたら、そっと距離をおいて関わらないようにしましょう。
「これからどうするの?」と聞いてみて
もし、あなたが愚痴を聞いてしまった時は、こう返すようにしましょう。
「あなたはそう感じているんですね。ところで、これからどうしようと思ってるんですか。」
というように、愚痴をいう人がこれからどうするのか?を聞いてあげるようにしましょう。
他人を批判するだけの言葉は愚痴ですが、嫌な経験をしたことで自分の行動を変えようとするのは、ポジティブで前向きな発言になりますね。
例えば、
吃音で上手く話せなかった経験を活かして、先に資料を準備する。もし、上手く話せなかったとしても、しっかり相手に伝わるように準備しておく。
というのは、嫌な経験を愚痴として終わらせたのではなく、自分の成長につなげていますよね。
3つ目:すぐに感情的になって攻撃する人
いよいよ最後の3つ目になります。最後は「すぐに感情的になって攻撃する人」です。
感情的といっても、さまざまな感情がありますよね。ここで注意が必要なのは、感情的になって自分の意見を通すために攻撃をしてくる人です。
大きな声で乱暴な言葉を使ったり、圧力をかけてくる人ですね。
暴力によって欲求を満たすことに慣れてる人
感情的になって、攻撃をしてくる人というのは、暴力や恐怖によって自分の欲求を満たそうとしています。
あの人はすぐ怒る…というような、すぐに感情的になる人は、今までも感情的になることで自分の意見が通ってきた成功体験があるからこそ、同じ行動を繰り返しています。
つまり、感情的になって意見を通す人は、周りにマイナスを与えることで自分の意見を通します。
吃音で悩んでる人の中には、「真似をされた」「笑われた」という経験があるかもしれませんが、こういう反応をする人も基本的に発想は同じです。
相手を攻撃することで、自分の欲求を満たすという発想になっています。
こういう人と人間関係があると、何か意見が違った時に攻撃によって意見を通そうとするので関わるのをやめた方がいいでしょう。
感情的で支配され続けると、壊れてしまう。
どんなに身近な人であっても勇気を持って縁を切ることを強くお勧めします。
職場の上司がそういう人だったら、その会社から辞めることも考えた方がいいかもしれません。すぐに辞めることはできないかもしれませんが、職場の環境は1日の中で最も時間を費やす場所ということも言えます。
1日の大半の時間を暴力や恐怖でビクビクしながら仕事をするのは、仕事としての効率もよくないし、精神的にも疲弊します。
自分が気にしている吃音を、いつも真似される、バカにされる。迷惑をかけているんじゃないかと不安になる。
どんなに仕事内容が魅力的にでも、会社に行くのが辛く感じてしまいます。 限界を超えると、あなたが壊れてしまう可能性があるので気をつけてくださいね。
大事な人に感謝して、エネルギーを注ごう
ということで、今回は「あなたが関わってはいけない人の特徴3選」を紹介しました。
あらためて紹介すると、
- 求めていないアドバイスをする人
- 行動せずに不満だけいう人
- すぐに感情的になって攻撃する人
この3つの特徴になります。
この特徴に共通するのは、結局、相手のことを考えての行動ではなく、自分の欲求を満たすために、相手を利用しているということです。
価値観はその人によってさまざまです。
しかし、自分の価値観でしか全ての物事をはかることができない人は、多様性や自分と違う価値観にふれた時に、受け入れたり、認めることができません。
そのため、受け入れるという方法で人間関係をつくるのではなく、攻撃や暴力といった方法で価値観をおしつけることしかできません。
関わってはいけない人の特徴3選ということで人間関係についてのテーマでお話をしました。
人の悩み多くは人間関係からきているとい言われています。
そして、その悩みの根底にあるのは、あなたがより多くの人から認められたいという気持ちがあることで、まだ、認められていない人に認められたいと思う気持ちなのかもしれません。
でも、よく周りをみてください。
今のあなたを認めてくれる人がたくさんいますよね。
親。友だち。パートナー。
自分を認めてくれない人に時間を使って悩むよりも、今、自分を認めてくれる人をもっと大事に、もっとより良い信頼関係を築くために悩んでみるのはどうでしょうか。
人は自分にもっていないものをほしくなります。
でも、本当に大事なのは、今あるものをおろそかにして、新しいものを手に入れることではありません。
今あるものを磨き続けることです。
そうすることで、結果的に同じ価値観をもった人や、あなたの価値観を認めてくれる人が集まってくるようになります。
たくさんの人から信頼されて認められるあなた、そして、自分とは違う価値観でも認めることができるあなたになっていきましょう。
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