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吃音だけど自信をつけたい、吃音だけど就活で内定が欲しい、有利に就活を進めたい。本記事は、このような悩みを解決するために執筆されました。
吃音当事者にとっての1番の鬼門、就職活動。どうすれば、吃音当事者でも就活を有利に進めることができるのでしょうか? ※今回の記事はあくまでも投稿者の就活体験談です。下に書いた方法で必ず就活がうまくいくとは限りません。参考程度に活用してください。
①ESで『吃音というハンデがありながら頑張った』体験を書く
まず、吃音持ち就活生の悩みどころである 『ES (エントリーシート)で自分の吃音症を言及するか否か』について回答しましょう。
結論から言いますと、 僕はESで自分の吃音症は書いた方がいいと強く思います。ただ単に『自分は吃音者です。だから配慮が必要』のような書き方ではなく、吃音症とどう向き合い、どう頑張ってきたかを下記のようにストーリー性を意識して書きましょう。
・吃音症を持っていますが、英語の勉強を頑張って留学に行って今ではTOEIC900超えています。吃音をバネに頑張りました。
・吃音を持っているため、ハンデを埋めるため中国語と英語を勉強し、今では3カ国語話せます。
・吃音のため、多様性についての理解が人一倍あります。
・吃音という障がいを抱えているため、人一倍ストレス耐性があります。
・吃音症で辛かったけど、辛さがわかるから思いやりを持って人に接することができます。
同じようなESが数百数千枚ある中で、このような非常に内容の濃いESがあると、人事担当者はあなたに興味が湧きます。
ポイント
障がいに対して理解のない人事担当者に弾かれる可能性はあります。ただ、そんな人事担当者がいる企業に入社しても、入社後にしんどくなるのは自分です。企業はあなたを選びますが、あなたも企業を選びましょう。
また、『吃音だから配慮しなさい』のような書き方も好まれません。ここは大事なポイントですので2回書きました。
②多様性を大事にする企業の方が個性に寛容な傾向にある。そういう企業を選ぶのもあり。
勤務地、ネームバリュー、仕事内容、社風、キャリア形成、企業方針…。企業選びの上で、様々な方向性から企業を選ぶことができます。
企業方針や社風の中に多様性やダイバーシティを尊重する企業の数も少なくはありません。そのような企業を受けると、面接で吃音症に対しての配慮をいただける場合があります。
これは僕が大手メーカーの理系総合職の選考を受けたときの話です。僕が受けた企業は、メーカーの中でも多様性を尊重する色が濃い企業でした。そのため、受けた企業の企業理念と吃音を絡めながらESを書きました。
そうすると、一次面接で『吃音症で声が出ないときは紙に書かれてくださいね。』と企業側から配慮についての申し出がありました。
多様性を大事にする企業を受けると、吃音当事者にとって奇跡的なことが起こります。たまたま僕の運が良かっただけかもしれません。しかし、こんな企業もあるという事実を知ってほしいと思います。
③いい意味で吃音から逃げる職選び【技術職を選ぶ】
受付業務、カスタマー対応、人事、営業、接客 のように話すことが主の職種もあれば、研究職、デザイナー、エンジニア、理系総合職、ライター、調理師、戦略系のように、話す業務もありますが手技や頭脳が主の職種も数多く存在します。
話すことが主の業務だと、どうしても「話せなかったらどうしよう」という気持ちが強くなります。手技や頭脳が主の業務だと、話せなくても自分にはこれがあると吃音の不安を逸らすことをができます。
僕自身の知り合い(吃音持ち)の方には、吃音当事者ですが営業としてバリバリ活躍されている方もいますが、圧倒的に研究者、開発職、エンジニア、技術者、自営業、経営者が多いように思ます。(話術で勝負をする吃音当事者には頭が上がりませんね。)
自分の勝負場所は自分で選ぶ。意外と見落とされがちですが、非常に大切なことです!! 最後に、吃音者なら誰もが思い悩む就活。しんどいけれど必ず道は開けます。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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