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多くの吃音者にとって就職活動は人生で最も苦労するライフイベントの一つです。私は実際に就職活動で苦労した経験から、吃音があっても希望する企業に入るために吃音者同士がサポートしあえる環境を作りたいと思っています。今回はその活動をしようと思ったきっかけについてお話しします。
「落ちついて話せばいいよ。」先生にさえ理解されなかった吃音。
私は小学校5年生の時、他の人と話し方が違うよと周りから指摘を受けたり、いじめられたりしたことがあります。それが自分が吃音だと気がついたきっかけです。
初めは、あがり症なのかな、時が過ぎれば治るだろうと思っていました。しかし、1-2年過ぎても治らず、気がつけば中学校に進学しても吃音と付き合あっていました。
クラスの前で発表する時も言葉が詰まって発表できなかったり、友達と話す時でさえ言葉が詰まって相手に上手く伝わらなかったりすることもありました。
先生には落ちついて話せばいいよと言われましたが、吃音症とはいえず、素直にわかりました、と言うしかありませんでした。親にも相談しましたが、いずれ治るから、とあまり相手にして貰えませんでした。
就職活動で立ちはだかった吃音の壁。
こんな私ですが、幸いにも最後まで話すのを待ってくれる周りの友達に支えられ、学校の人間関係には凄く恵まれました。
しかし、就職活動で吃音の壁を突破することができませんでした。私は面接で吃音のことを話したくありませんでした。なぜなら、周囲の人に配慮して欲しくなかったですし、何より私自身が吃音だと認めたくなかったからです。
吃音のことを話さなかったせいか、面接官にちょっと緊張しすぎじゃないかと言われることもありました。
なにより辛かったのが、吃音について相談できる相手がいなかったことです。就職指導の先生にも相談しましたが、落ち着いて話せばいいよと言われるだけでした。
周りの人は行きたい企業に内定を貰えてるのに、私はエントリーシートは通過してるのに面接で落とされ続けました。奇跡的に、大学の先生の紹介で内定を頂きました。しかし自分の力で内定をとりたかったという気持ちが残っています。
吃音者が孤立しないで、就職活動ができる環境を作りたい。
就職活動は団体戦だと言われますが、吃音者にとっては多くの方が孤立している中で就職活動をしなければなりません。私は今後、吃音者同士で就職活動の相談ができる環境を作りたいと考えています。
吃音者が孤立しないで、就職活動ができる環境を作りたい。吃音でも困難を受け入れ、頑張っていける世の中を作りたいと考えています。
私のような孤独な就職活動は誰にもしてもらいたくありません。それぞれ希望する企業に入れるように吃音者同士が集まってサポートできる環境を作ることができたらいいなと思っています。
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