【対策】吃音症で面接に落とされる?カミングアウトや配慮の申し出をすべきか - HAPPY FOX

【対策】吃音症で面接に落とされる?カミングアウトや配慮の申し出をすべきか

  1. 吃音者の仕事・面接・就活
  2. 721 view

今回は、吃音症の人が不安が感じる面接について紹介します。

面接は1回勝負なこともあり、その1回で採用されるかどうかの重要な判断基準となります。

面接に不安を感じる人は「カミングアウトするをすべきか」「配慮を申し出るか」といったな悩みがあるはずです。

そのため吃音症がある人が面接でどのような対応をすべきなのかをご紹介します。

吃音症だと面接に落とされる?

まず、「吃音症だと面接に落とされる?」というのは、多くの吃音者が抱える不安の一つです。

しかし、吃音症だからといって、面接に落とされるということはありません

面接では、吃音症の有無よりも、あなたの人柄や能力、やる気や適性などが重視されます。吃音症はあなたの個性の一部であり、あなたの価値を決めるものではありません。もし面接官が吃音症を理由にあなたを不採用にするとしたら、それは面接官の偏見や無知によるものであり、あなたの責任ではありません。

しかし、面接で吃音があることによって、上手くアピールをすることができなかったり、不安な態度になると結果的に採用されないこともあるでしょう。

「面接に落ちる=あなたの評価が低い」ではない

就職活動をする時には、面接に落ちない方が良いと思う人が多いと思います。

そして、少ない応募数で採用される人を見ると羨ましく感じると思います。

しかし、覚えておかないといけないことは、就職活動は企業と就活生のマッチングのための手段であるということです。

もし、就職を希望していた企業での面接に不採用だった場合であっても、それはあなたの評価が低いということではなく、たまたまその企業とあなたの求めるものが合わなかったということです。

内定がゴールではない

たくさんの企業に就職活動をして、その結果、採用された会社が少なかったり、採用されなかったとしても、それはあなたの評価が低いということではなく、たまたまその企業とあなたの求めるものが一致しなかったということに過ぎません。

あなたが吃音症だと、上手な人と比べると、あなたの長所が相手に伝わるのはなかなか難しいかもしれません。しかし、諦めずに就職活動を続けることによって、自分に合った企業に就職できるはずです。

吃音症は面接でカミングアウトすべきか

面接で吃音症をカミングアウトするかどうかは、個人の判断によりますが、まずはカミングアウトをするメリットやデメリットを考えてみましょう。

カミングアウトするメリット

カミングアウトするメリットとしてこのようなものがあります。

1,面接間に自分の状況を理解してもらえる

まず、面接官に自分の状況を理解してもらえる可能性が高まるという点です。吃音症は、話すことに困難を感じる症状であり、その原因や程度は人それぞれ異なります。

しかし、多くの人は吃音症に対して無知や偏見を持っていることがあります。そのため、面接では吃音症を隠そうとしても、逆に緊張やプレッシャーが増し、話すことがさらに難しくなることがあります。

そこで、カミングアウトすることで、面接官に自分の状況を説明し、理解や配慮を求めることができます。

これにより、面接官はあなたの話すスピードや内容に合わせて聞く姿勢を示し、あなたの人柄や能力を正しく評価することができるでしょう。

2,吃音症を正しく理解してもらえる

次に、吃音症に対する偏見や誤解を減らすことができるという点です。吃音症は、一般的には知能や性格に問題があると思われがちです。

しかし、これは全くの誤りであり、吃音症の人は普通の人と同じように知的で感受性豊かな人が多いです。

そのため、カミングアウトすることで、吃音症の本質や困難さを伝えることができます。

これにより、面接官はあなたの話すことに対して偏見や先入観を持たずに聞くことができるでしょう。また、あなたの勇気や正直さに感心し、印象が良くなる可能性もあります。

3,自分に余裕が生まれる

最後に、自分の能力や適性をアピールする余裕が生まれるという点です。

吃音症は、話すことだけではなく、聞くことや読むことなどの言語能力にも影響を与えることがあります。

そのため、面接では吃音症を隠そうとしても、言葉を選んだり考えたりする時間が長くなり、自分の思いや意見を伝えることが難しくなることがあります。

そこで、カミングアウトすることで、自分のペースで話すことができます。

これにより、面接官に自分の能力や適性を具体的に示すことができます。例えば、吃音症を克服するために努力した経験や成果を話したり、吃音症以外の強みや特技を話したりすることができます。

カミングアウトするデメリット

カミングアウトすることにはメリットもありますが、デメリットも無視できません。カミングアウトするデメリットとしては、このようなものがあります。

面接官に吃音症を理由に不採用にされる恐れがある

面接では、コミュニケーション能力や表現力が重視されることが多く、吃音症を持つ人は不利になる可能性があります。

カミングアウトすることで、面接官に理解や配慮を求めることもできますが、逆に吃音症をマイナスポイントと見なされることもあります。

面接官の偏見や無知によって、吃音症の人の能力や適性を正しく評価できない場合もあるでしょう。

吃音症に関する質問やコメントに対処しなければならない

カミングアウトすることで、周囲の人から吃音症に関する質問やコメントを受けることが増えるかもしれません。

中には好意的なものや興味本位のものもあるでしょうが、無神経なものや失礼なものもあるかもしれません。

吃音症の人は、自分の状況を説明したり、相手の誤解を解いたり、自分の気持ちを伝えたりする必要があるかもしれません。しかし、それは簡単なことではなく、ストレスや負担になることもあります。

カミングアウトするタイミングや方法に悩むことがある

カミングアウトするかどうかだけでなく、いつどこでどうやってカミングアウトするかという問題もあります。

カミングアウトするタイミングや方法は、相手や状況によって変わるでしょう。しかし、それを判断するのは難しいことです。

カミングアウトしすぎて相手に迷惑をかけることもあれば、カミングアウトしなさすぎて自分に不利益を被ることもあるかもしれません。

カミングアウトするタイミングや方法に悩むことは、カミングアウトしない人より多いかもしれません。

カミングアウトしたことを後悔することがある

カミングアウトした後に、相手の反応や態度が変わったり、自分の立場や評価が下がったりすることがあれば、カミングアウトしたことを後悔するかもしれません。

また、カミングアウトしたことで自分のプライバシーが侵害されたり、他人から同情されたりするかもしれません。

このように対応されることが苦手な場合にはカミングアウトを後悔してしまうかもしれません。

面接でカミングアウトや配慮をする方法

吃音症で面接が上手くできない場合にはどのような方法でカミングアウトをしたり、配慮を申し出るべきでしょうか。

吃音症は言葉に詰まる障害で、面接では緊張やプレッシャーがかかると症状が悪化することがあります。

面接で吃音症のことを伝えるかどうかは個人の判断ですが、以下のような方法で配慮を申し出ることができます。

エントリーシートや履歴書に書く

エントリーシートや履歴書に吃音症のことを書く。これは事前に面接官に知ってもらうことで、理解や配慮を得やすくするためです。また、吃音症を抱えてきた経験や強みをアピールすることもできます。

面接の最初にカミングアウトする

面接の最初にカミングアウトする。これは自分から積極的に吃音症のことを話すことで、不安や恐れを減らし、自信を持って話すためです。また、面接官にも話しやすい雰囲気を作ることができます。

面接中に配慮

面接中に配慮を求める。これは吃音症の症状が出たときに、面接官に時間や質問の変更などの配慮をお願いすることです。例えば、「すみません、この質問は少し考えさせてください」「申し訳ありません、この言葉は発音しにくいので言い換えてもよろしいですか」などと言うことができます。

吃音症は自分の能力や努力の問題ではありません。面接では吃音症だからといって不利になることはありません。むしろ、吃音症を持つ人はコミュニケーション力や忍耐力などの強みを持っていることも多いです。自分の魅力や適性をアピールすることが大切です。

まとめ

吃音症を持つ人が面接でカミングアウトするかどうかは個人の判断によりますが、カミングアウトすることで面接官に自分の状況を理解してもらえる可能性や、吃音症に関する偏見や誤解を減らすことができる可能性があります。

一方で、不採用にされる可能性や配慮を求められることによるストレスや負担があることも考えられます。

吃音症を持つ人は、面接での配慮を申し出ることもできます。エントリーシートや履歴書で吃音症のことを書いたり、面接の最初にカミングアウトしたり、面接中に配慮を求めたりする方法があります。

吃音症は自分の能力や努力の問題ではないので、吃音症でも就職活動を粘り強く続けて、自分に合った企業を見つけることが大切です。

なおき

3歳の頃から吃音を発症。

日本吃音協会で同じ吃音者と出会い「同じ吃音者でも様々な意見や価値観の人がいる」と知りました。

吃音悩む人が少しでも少なくなればいいと思い、記事を作成しています。

記事一覧

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。