この記事は4分で読むことができます。
吃音当事者のMiKiと申します。 幼い頃に気づいたら、吃音になっていた私。しかし人と話すことや歌うことが好きでした。今では”接客業”のキャリアを積んでいる私が、逆境を乗り越えたエピソードをお話したいと思います。
吃音を抱えても、「面接」の壁を突破
元々ウエディング関係の仕事がしたくて就活していたのですが、吃音症にはすごく辛い壁が1枚。
「面接」という名の壁です。
初めから上手くいくはずもなく、ことごとく落ち続け、社会から必要とされてないのではと考えてこともあります。
たまたまとあるホテルの採用試験を受けることになり、履歴書の自己PRのところに『吃音症』と書き、思いきってカミングアウトしました。
吃りながらでも接客業を通して、少しでも吃音を克服したい。と素直に伝えたことが良かったのか、 ホテルに就職することが決まりました。
吃音の私が、ホテルで仕事なんて出来るのだろうかと不安な気持ちもありました。
何故雇ってくれたのかと思ったこともあります。やりたかったことが出来るんだとわくわくな気持ちもあり、不思議な感覚でした。
次の壁は「電話対応」。悔しい気持ちを切り替えて、周囲に頼ってみた。
でも、まだまだ困難が待ち受けていて…。 それ「電話対応」でした。
記憶力は良い方なので、紙に書いておかなくても覚えられるのですが、「お電話ありがとうございます」の一言がすらすら言えませんでした。
先輩や周りの人には「覚えられなら紙に書いて貼っておいたら?」と言われることも多く、自分では覚えてるから書かなくてもいいと思っているのに、勘違いされてしまったり悔しい思いをしました。
私は負けず嫌いな性格なのですが、上手く話せるようになりたいと思っていても、こればかりは自分でコントロール出来るものではないのは分かっていました。
なにより、助けを求めたり周りに頼ったり出来ていたので、周りの力を借りよう!頼ろう!と気持ちを少しずつ切り替えるようになりました。
職場に吃音症をカミングアウトして、自分に対して何か変わるのかと思っていたけど接し方は特に変わらず、電話が苦手なことを分かってもらえました。
電話に出ないというよりは、自分が発しやすい言葉でも良いよと少しだけ理解してもらえたのが嬉しくて、そこからは吃っても堂々と電話には出ようと思えるようになりました。
お客様の中でも、全部言いきるまで待ってくれる優しい方もいます。
自分が楽に生きれるように、勇気を出して助けを求めても大丈夫
もし、ひとりで何とかしようと思って、悔しかったり、苦しい思いをしている方がいらっしゃったら、周りに頼ってみてもいいのではないかと思います。
気持ちが軽くなると思います。
やっぱり人間同士なので、どうしても見た目の印象で判断されがちだし、していまいがちなところがありますよね。
言葉にしないと伝わらないことが多いけど、少し勇気を出して助けを求めても大丈夫です!
自分が楽に生きれる方法を一緒に探していきましょう!
この記事へのコメントはありません。