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吃音当事者のMiKiと申します。幼い頃に気づいたら、吃音になっていた私。しかし人と話すことや歌うことが好きでした。今では”接客業”のキャリアを積んでいる私が、逆境を乗り越えたエピソードをお話したいと思います。
1つでも自信を持てることがあれば、どんなに吃ったって大丈夫。
吃音に気づいたのは、小3くらいだったかと記憶しています。
1人で本を音読する時は全く吃らずにスラスラ読めていたのに、授業で音読する時はどうしても言いにくい言葉がありました。特に母音が出にくかったです。
丸読みする時に、心の中で「母音で始まる行は来ないで!」と何度も唱えていました。なぜなら、皆と同じように話せないことが恥ずかしかったからです。
話せる時はすごく達成感を感じるし、何度も吃ってしまった時は悔しいし、気持ちはコロコロ変わりました。
一方で、音楽の時間は違いました。
歌は吃ることなく、ちゃんと言葉がスラスラ出てくるので、恥ずかしい思いをすることはありませんでした。
今まで言葉の壁にぶち当たって、どうせ私は何をしても出来っこないと自信をなくしていました。
「でも、歌なら上手くやれる!」
これが、自分に自信を持ち始めたきっかけでした。
歌っている時は何故か吃らないのです。不思議ですよね。
そして、自分で言うのもなんですが、歌が上手だねと褒めてもらえたのです。その時は凄く嬉しい気持ちになりました。
何か1つでも自信を持てることがあれば、どんなに吃ったって平然としていられると感じました。
自分が発信した言葉で誰かが笑ったり、笑顔になったりしてくれたことが嬉しくて、目の前でそれを体感出来たら、どんなに楽しいんだろうと思ったことが、接客を仕事にするきっかけだったのかもしれません。
接客業をしている中で、心が折れたことも多々ありました。電話対応です。
顔が見えず、口元も見えないため相手に言いたいことが伝わらないのです。マニュアル通りにいかないことも悩みでした。
そこからどうやって、気持ちを楽に乗り越えたかは、また次回お話したいと思います。(MiKi)
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