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吃音当事者のゆかと申します。私は就職してから吃音に悩むようになりました。そんな私が、前向きな気持ちになれるまでの体験をお話していきたいと思います。
吃音で悩むことがなかった学生時代
自分の吃りについては、小さな頃はあまり気にしていなかった記憶があります。
電話も普通に出ていたし、人と話すことも嫌ではなく友人もいて楽しかったです。
ただ早口で、よく注意をされていたように思います。
年を取るにつれて吃りというものを理解していきました。 悩みはじめた時は学校を卒業して働き始めてからです。
接客業をしていましたが「ありがとうございました」と言うときに「あ」という単語が出にくかったり、まったく出てこなかったりしたのです。
遠くから人を呼ぶときに名前の最初の1文字が出てこないことがあって焦りました。その日以来、なんとか出そうと色々考えたり試したりしていました。
しかし、うまくいかず…。
そのこと以外は問題なくできていたので、仕事の毎日でした。
言葉が出てこないことは悩みでしたが、それからも何年も仕事をしてきました。
間違えて入ったコールセンターの仕事。声が出せず精神的に追い込まれた。
ある時、長年勤めていた職場を辞めることになってしまい、次の職場を探していました。
派遣会社に登録した際に、間違ってコールセンターの業務に登録してしまいました。
間違って登録してしまったことと、吃ってしまうので変えてもらいたいとお願いしました。しかし、大丈夫ということで話が進んでしまい、コールセンターで働くことになってしまいました。
最初は電話に出ることはなかったのですが、いざ電話に出ることになると、やはり言葉が出てきませんでした。
「焦らないで、ゆっくり」と言われましたが、言葉が出てこないのです。
それからは、精神的にどんどん追い込まれてしまい、仕事ができなくなりました。
そして、人と話すことが怖くなりました。
別の職場で働きだしても話すことができず、スムーズに話せないために笑われて、また話せなくなるという負のループに陥りました。
そうしていくうちに、職場では孤立しました。
吃音があっても、笑って話せるように強くなろう
そのことが、とても辛くて外にも出れなくなりました。ついには働きにも行けなくなり、もう死んでしまいたいと強く思いました。
なんとかメンタルクリニックに行って、仕事を辞めましたが、今も人と話すことが怖いです。
笑われたことが強く記憶に残っていて、外に出ることさえ辛いこともあります。
しかし、このままでは駄目だと思い、今は友人の仕事を手伝っています。
人と話すことがありますが、相変わらず言葉が出てこないことが大半です。本当に怖いですが、気にしないように笑って話そうとしています。
話せる時と話せない時があって、今も苦しいです。治せるなら治したいです、本当に。
気にしないようにと思っても、気になってしまうのですが、そんな時でも笑って話せるように強くなろうと、なんとか過ごしています。(ゆか)
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