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独立して、コンサルタント業とセミナー業をしている、ういと申します。吃音を「あなたを苦しめるもの」から「あなたの良さとして輝かせてくれるもの」にしたい。そんな思いで、今回この場をお借りして書かせていただきたく思います。
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吃音のせいにして抑え込んでいた自分を解放してみた。
最初のきっかけは、これまで吃音のせいにして自分を抑え込んでいたことに気づいたことでした。
自分をおさえることは、吃音に苦しむ私にとっては最善策で、 自分を守るためにはやむをえない選択でした。
しかし、自分で自分に我慢をしていたのは事実でした。
吃音が出ることを恐れて、自分の思ったことや感じたこと、伝えたいことを控えていましたが、一方でそれらを誰かと気軽に共有してみたいとも思っていました。
そして、とても怖いけれど封印から自分を解き放ってみたい。そう思ったことが、一番大きな転換点でした。
もちろん、そんなことは私にとってはバンジージャンプを飛ぶぐらい大変怖いことでした。そのため、すぐにできたわけではありませんでした。
しかし、私が吃りながら頑張ってる姿を周囲が応援してくれたり、吃ることよりも私が話す内容や考え方に興味を持ってくれる環境に恵まれたりしたおかげで、半ば叫びながら1度チャレンジしてみました。
すると、誰からもクレームがなく、逆にその勇気を褒められたのです。
吃ってもいいから話してみたい、楽しさを味わいたいと思えた。
もちろん、その時も吃りました。吃ったことに自分でもすぐに気づきました。
内心、やばいっ!とひやっとしました。
しかし、それ以上に喜びが何倍もありました。今までできなかったことを実際にやってみて、楽しい!うれしい!といった感情が沸き上がりました。
その時は、自分の伝えたいことや想いを共有することに夢中でした。そして、聞いてくださっている方のあたたかさが、ただただ嬉しくて、吃りにくい単語に置き換えることをすっかり忘れていました。
吃って落ち込むヒマはありませんでした。
そして、実際に素敵な感想をたくさんいただきました。
それ以来、吃ってもいいから話してみたい、楽しさを味わいたいと思う気持ちが強くなりました。
目の前のことを楽しんでいた結果、なぜか吃る頻度が急激に減ってきた!
これまで、吃音を理由にして自分に制限をかけていました。
それを思いつくことから、できる範囲で少しずつ止めてみることにしたのです。
その結果、 吃る恐怖にとらわれることがなくなりました。
半年ほど経った頃でしょうか。 目の前のことを楽しんでいた結果、なぜか吃る頻度が急激に減ってきたのです。
吃らないようにしようと努力していた何十年より、吃ってもいいから楽しもうとした半年間のほうが吃音が改善されていたのです。
かつては吃る恐怖から逃げられるなら、ある程度の犠牲は仕方がないと思っていた私でしたが、吃っても大丈夫と心から納得できたことは、何十年にも渡る大きな難関の解消に繋がったのです。
おかげで、その他のチャレンジへのハードルが下がり、結果として起業して初年度から利益をあげることにも貢献したのです。(うい)
(つづく)
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