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吃音を抱えている子のなかには吃ることを気にするあまり、自信を失ってしまったり、自分のやりたいことに蓋をしてしまうことがあります。今回はお家でお金をかけずに簡単に、子供の自己肯定感を高める遊びを紹介します。
① 子供を褒める内容のオリジナルソングを作る
あなたの子供が思春期の子ではないなら、子供と一緒にいかにその子が素晴らしいかを称えるオリジナルソングを作ってみませんか?
可愛い、かっこいい、賢いなど子供を褒める歌詞を含めつつも、ちょっとふざけた調子はずれの面白いメロディーにするのがポイントです。
面白い歌なら、親子揃って何度も歌うはず。
歌は子供の頭の中で何度も繰り返され、深層心理で歌詞の内容が心に刻まれます。
そうすることで、子供は無意識に歌詞に含まれたポジティブなメッセージを自分のものにすることができます。
② 叶えたい夢を10個紙に書き出してみる
叶えたい夢を紙に書くと叶うということを聞いたことはありますか?
これは、紙に書くことで日常的に意識することができるため、機会を見つけやすくなったり、意識的に努力できるため起こる現象です。
「プールで25m泳ぎ切りたい」
「〇〇ちゃんと一緒にキャンプに行きたい」
実際に夢が叶ったら、子供と一緒に思いっきり喜んであげてください。
子供にとって、吃音があってもやりたいことができたという事実は、自己肯定感を養う上で大切なことだからです。
ルール① 紙に書く内容は現実的な内容
「億万長者になりたい」「1日にドーナツを100個食べたい」等の夢は、なかなか現実で叶えることは難しいでしょう。大切なのは、紙に書いたことが叶ったとき、自分はできるんだ!と子供の自信をつけることです。
ルール② 他の子と比べる内容ではないこと
「○○くんより早く走れるようになりたい」という夢は一見素晴らしいように思えますが、実は自己肯定感を育む妨げになってしまうリスクがあります。
なぜなら、評価軸が自分ではなく他人だからです。
世の中には自分より優れている人は幾らでもいます。自分がいくら頑張っても、他人が評価軸になっていたら、いつまでたっても満足できなくなってしまうからです。
詳しくはこちらの記事「吃音のせいで劣等感が凄い…他人と比べて悩まない方法3選」をご覧ください。
ルール③ 子供の夢を否定しない
一般的に子供の選択を尊重することは、自己肯定感を育む上で大切だと言われています。なぜなら、自分の人生をコントロールしている感覚を持つことができるからです。
子供が上記のルールから外れたときは、親が軌道修正してもいいかもしれませんが、それ以外で子供が書いた夢を親が変えたり、否定することは避けたほうがいいでしょう。
③ 理想の自分を付箋に書いて部屋に貼る
「アファーメーション」という言葉をご存じでしょうか?
なりたい自分になるための思い込みづくりのことで、一種の自己暗示です。
吃音がある子供は無意識に自分の気持ちにブレーキをかけています。そのため、なりたい自分のイメージを繰り返すことで心のブレーキを取り除く必要があります。
「私は自分の吃音を受け入れて幸せに生きている」
「私はクラスの前で堂々と発表することができた」
このように、なりたい自分のイメージがすでに実現できたかのように書くことがポイントです。
親子で楽しみながら自己肯定感をアップしましょう!
今回ご紹介したことは、私が実際にやってみて効果があったものです。人によっては別の方法が効果があるかもしれません。
お子さんの様子を見て、参考にしていただければ幸いです。
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