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Twitterに溢れる「吃りたくない」「吃音で死にたい」という声
想いやアイディア、自分の声を120文字でつぶやくTwitter。2020年の3月、いつものようにTwitterをしていると、あるツイートが舞い込んできました。
「吃りたくない」「吃音症が不安」「音読で吃ってしまった。死にたい」
言葉を円滑に操れない吃音症。日本には約120万人、世界には約7,200万人、吃音症に苦しむ人がいるとされています。
Twitterには、そんな吃音症と向き合う子供たちや吃音症で苦しい思いをしている子供たち、そして吃音症で生きる希望を失ってしまった子供たちの心の声、SOSが溢れていたのです。
声を拾おう。これまで拾えなかった声も全て。
子どもたちのツイートを読めば読むほど、心臓の鼓動が速くなり、胸が締め付けられる。
「30年前と何も変わっていないんだな」
訳のわからない怒りが湧き、どこにその怒りを向けていいのかわからない。
その日は一日中唖然としていました。久しぶりに、身体の力が抜け、何もやる気が起きず、ただ子どもたちのツイートを読みました。
ツイートを読めば読むほど、理解できたことがあります。
それは、今の社会が吃音者にとっては30年前と何も変わらない社会であるということ。
・進まない吃音症への理解
・変わらない吃音当事者の現状
・拾われない吃音当事者の声
特に学校などの教育現場や職場では、いまだに吃音当事者が苦しい思いをしているのです。
AI化、DX化、ビッグデータ、再生医療、水素利用技術を代表する5.0時代。
広義的な意味での科学技術が指数関数的に進歩する時代において、言葉を思うように紡げない人たちの現状は何1つ変わっていないのです。
時代に取り残された吃音当事者の現状と声や子どもたちの心からのSOSを受けて、そんな社会で良いはずがない、そんな社会を変えたいという想いで、吃音当事者120万人の声に耳を傾け、120万人の声をカタチにしていく団体NPO法人日本吃音協会(SCW)を設立しました。
これまで拾われなかった声や、これまで紡がれなかった想いを風化させるのではなく、それらも全て形にしていきます。
「吃音症を抱えて生まれてきたくなかった」「吃音症が苦しくて、吐きそう。つらい」「早く死にたい。いつ死ねるかな」
こんな言葉が120万人から湧くのではなく、「生きていてよかった」「吃音で辛い思いをしたこともあるけど、いいこともたくさんあった」と前向きで、力強い思いを胸に歩める人が1人でも増えるそんな街と社会をつくる。
これが、私の1世1代の仕事だと強く感じています。
心から「どもれる」社会の幕開け
NPO法人日本吃音協会(SCW)では、心から「どもれる」街と人と社会のあり方を実現するために、当社のフィロソフィー、ビジョン、ミッションに賛同した人たちと、協力・協働を通して吃音者の吃音者による吃音者のための事業・支援を展開して参ります。
・心から「どもれる」人づくりにセントラライズした事業・支援
・心から「どもれる」街づくりにセントラライズした事業・支援
・心から「どもれる」社会づくりにセントラライズした事業・支援
これらの協奏により、吃音当事者への理解と配慮を加速させていきます。
そして、吃音症で苦しんだ人なら誰もが夢見た社会が、現実のものになるようにNPO法人日本吃音協会(SCW)とSCW公式サポーターは一丸となって、邁進してまいります。
心から「どもれる」そんな世界を目指して。
理事長 藤本浩士
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