吃音の苦しみから脱却するには、話す成功体験を積むことが必要? - HAPPY FOX

吃音の苦しみから脱却するには、話す成功体験を積むことが必要?

  1. 吃音の体験談
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吃音症が苦しくて辛い、毎日吃音症の不安でしんどい、いつ辛さから解放されるのかな?そんな思いを持っている吃音当事者は少なくないと思います。本記事は、私自身の吃音の苦しみや悩みがどんどん減っていった体験をもとに、吃音の悩みが少しでも軽くなるように執筆しました。ぜひ最後までお読みください。(あくまでも個人的な意見ですので、行動するかどうかは自分で判断されてください。)

吃音症の苦しみから脱却するには、話す成功体験を積むことが必要?

吃音症の苦しみから脱却するには、話すことで成功体験が必要?
写真はイメージです。

ある事柄に対して、自分の悩みや不安、コンプレックスを感じないようにするためには、成功体験を積むことが一番の近道だと考えます。

例えば、 吃音症で辛い思いをしていた人が営業を始めて、最初は苦労したけれど、どんどん案件を獲得していって、営業成績のトップになることもあります。

また、吃音症が辛かったけど、それがきっかけで何かしらのスキルを身につけることができ、出生したということもあります。

他にも、吃音症で思い悩んでいたけれど、大勢の人の前で話すことが上手くいって、話すことが楽しくなったなど、 吃音症に対してネガティブな認識を逆転させなければ、吃音症の悩みを急激に減らすことは難しいのではないかと感じます。

ここに書いていることは私の持論で、吃音症の悩みを減らすためには様々なアプローチがあります。方法の一つとして捉えていただければ幸いです。

話すことで成功体験を積んだ吃音症の私。

個人的な吃音症の成功体験
写真はイメージです。

私自身は、話すことで成功体験を積みました。吃音症の悩みが減ったわけではありませんでしたが、吃音症の悩みは急激に減りました。そんな私自身の成功体験を2つほどご紹介します。

①高校生時代に独特のキャラを獲得し、吃音が気にならなくなった。

これは、成功体験ではないかもしれませんが、高校生時代に私自身の吃音症が軽減し、吃音の悩みが少なくなった理由の1つに、自分のキャラを獲得したことが挙げられます。

周りからどう思われていたのかを自分で書くのはむず痒いですが、変わり者、勉強熱心、どこのコミュニティーにも属さない系、性別不詳(男女とも仲良い人が多いという意味) 、吃音症持ちと認識されていたようです。

同級生から「お前だからなー」と言われるような独特のキャラを獲得した結果、自分自身を隠す必要性がなくなり、その結果吃っても何も感じなくなりました。

吃音で不安になる人の多くは、吃音が恥ずかしいと感じる方が多いように思います。ただ、吃音が恥ずかしいと捉えられる環境にいなければ、恥ずかしいと感じなくなります。

「どもる変人ポジション」といったところでしょうか。同級生も私の吃音症を知っているため、音読中に止まっても、吃っても誰からも何も言われず非常に居心地がいい、高校生活でした。

結果として、吃音に対する悩みが軽減していき、少し改善していきました。

②持病持ち、発達障がいを持つ子どもたちが多い塾を運営し、吃音が安心感に繋がることを経験。

大学卒業と同時に、ストレスを抱えている子供たち、発達障がいや息苦しさを感じている子供達の居場所を作りたいと思い、塾を設立しました。

塾を設立した初めの頃は「吃音持ちで塾を運営することができるのか?」と不安で押しつぶされそうでした。保護者様の対応も非常に億劫でした。

ただ、私自身が吃音であることを堂々と出すようになると、急に持病持ちや発達障がいぎみの塾生さんの入塾があり「先生のプロフィールを拝見しました。安心してお任せできると思いました」と温かい声をいただけるようになりました。

その結果、 自分の中で吃音がほかの人の安心感に繋がるという認識に変わり、保護者対応も億劫ではなくなりました。

もちろん、吃音があってもストレスを感じにくいフリーランスという仕事をしているのも事実ですが、吃音持ちであったことが功を奏した出来事が起こると「吃音でも悪くないな」と思える日が来るのかもしれません。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

北田

吃音歴16年。トルコ、ポーランドでの研究留学を経て、英語塾・進学塾を地元で創業。塾経営と家庭教師の派遣業や複数のプロジェクトに参画する傍ら、NPO法人日本吃音協会(SCW)でも活動中。

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