バイデン大統領

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この記事は、LEGO BIG MORLタナカヒロキさんが2021年7月5日にKITSUの記事で公開した[#27] 何とも言えない 『バイデン大統領』を再編集したものです。

当事者である僕が発信することに意味がある

『バイデン大統領』

恐らく世界で一番有名な吃音者だ。

そう、アメリカ合衆国大統領のバイデン氏は吃音だという。

このKITSUを始めるきっかけが、吃音を知ってもらいたいということだったにも関わらず。

このKITSUを始めたことにより、僕が全く吃音のことを知らないという現実にぶち当たった。

それなら、その知ってもらいたいという想いを誰かに託すか？

そんなことはない。

勉強しながらでも、当事者である僕が発信することに意味があると信じている。

こんな小っ恥ずかしい、青臭いことを言いたいわけではなかったが、家のリビングでテレビをつけるとバイデンさんが話している姿が映る。

吃音者がアメリカ全土に、いや全世界に呼びかけている。

なんて勇気をもらうのだろうか。

英語ができないので、その言葉が流暢なのかなんてわからない。

もしかしたら吃音者らしく吃（ども）っているのかもしれない。

でも、そんなことはどうだっていい。

そう思えたのは彼がアメリカ大統領だからか？

いや違う。

誰だって、どの吃音者だって流暢に話したり、吃ったりしながら話したっていい。

立場などがそうさせているわけではなく、想いは吃ったって伝わる。

恐らく、これを読んでくれているあなたは僕がライブのMCで吃ったからといって、その言葉の価値が下がったなんて言う人はいないと思う。（そう信じたい）

政治的な意味ではなく、吃音の人が大統領になるというのはヒーローが現れたようだ。

僕もヒーローになりたい。

by桜井和寿的な感情になる。

流石に大統領の足元には及ばないのだが。

吃音者を少しでも身近に感じてくれたら 。 その人はあなたに「何か」を伝えようとしています。

話し方もとても大事だと思う。

同じ言葉を使っても、話し方一つで伝わり方も違うだろう。

でも僕や他の吃音者は苦手が言葉があるし、言えそうで言えなくて詰まることもある。

もう、ここは開き直るしかない。

皆さんの周りにいるかもしれない吃音者を少しでも身近に感じてくれたら嬉しいですし、僕のように軽度の吃音者もいることでしょう。

話していてたまに「？」となることがあってもゆっくり待ってあげてください。

その人はあなたに「何か」を伝えようとしています。