この記事は約3分で読めます。
小学生の時に吃音があることに気がついた
僕は小学3年生の3学期から4年生の1学期の間で初めて言葉が詰まることに気がつきました。 しかし、その当時は「吃音」という言葉も知らず、ただ単に時々言葉が詰まったり言いづらい時があるなと思っていました。
吃音のことを気にすることもなく普段通り学校生活を送っていましたが、今思うとその頃から吃音の症状が出始めていたんだなと思います。
もし、吃音の症状が出始めた時に「何か」していれば吃音でここまで苦しまずに済んだのではと思いますが、その「何か」は大人になった今でもどんな行動をとることが最善策だったかも分りません。
小学生時代
吃音が出て恥ずかしかった音読の時間
言葉が詰まることを気にし始めたのは、国語の時間で音読をするときでした。
小説『ごんぎつね』を「クラスの端から順番に読んでいきます」と先生に言われました。その時は、素直に読めばいいんだと思いました。 いざ、自分の番が回ってきて読んでみると「きききつねは」と連発したのを覚えています。 言葉に詰まった初めての経験でした。自分での、言いづらさを体感してなんで言いづらいんだろうと不思議に思いました。
その時は詰まらず読みたい、なぜ詰まるんだろうという感情や疑問よりも先に恥ずかしい感情が溢れました。 友達から文字が読めないと思われると思ったからです。小学生ながら吃ることは悪いことと勝手に認識していたのかもしれません。だからこそ、吃ると恥ずかしいという感情が芽生えたんだろうと思っています。
私の心配とは裏腹に、友達は以前と変わらず普通に接してくれました。クラスに緊張して読みにくそうにしている子がいたので、もしかすると私も吃音ではなく緊張だと認識されていたのかもしれません。
吃らずに楽しく参加できた学習発表会
4年生の時に、学習発表会で劇をしました。大きな声で吃らずセリフを言うことができて、楽しく参加できたことが印象に残っています。
練習でも吃らずにセリフを言えていて、その時はまさか大人になっても吃音で悩むとは思ってもいませんでした。 むしろ自分のセリフの番が回ってくるのが楽しみで、早く言いたくて仕方がありませんでした。
小学生の時は吃音は出始めていたものの、おそらく軽度ということもあって友達にいじめられたり、馬鹿にされたりすることもなく、自分も気にしていなかったので積極的に発言していたことを覚えています。
吃音を持つ小学生にとって周りの環境は大切
小学生の時は少し言葉が出づらいだけで、いずれ吃音は治るものだと思っていました。そのため、親にも相談しませんでした。緊張で言葉が出にくいだけだと思っていたので、相談する必要もないと思っていました。
僕の場合は、環境や周りの人が良かったおかげで、いじめられることもなく学校生活を過ごす事ができました。しかし、吃音を持つ子の中にはいじめられたり、馬鹿にされたりする人もいます。
なぜなら、吃音の認知は著しく低いからです。吃音の主な症状である伸発、連発、難発が発症しても小学生の子には理解することは難しいでしょう。
いじめやからかいを未然に防ぐためには、先生あるいは教育関係者に吃音のことを知ってもらうことが大切です。そして周りの子が吃音者に対しての配慮ができるように、その方法を教えて欲しいと思います。
中学生になると、小学生の時より吃るようになりました。
僕が覚えている限りで吃音が悪化し出したのは、中学2年生になったあたりからだと思います。
吃音について意識するようになりました。
根拠などはありませんが、自分の経験を通じて言うと吃音について意識すると吃音は軽度から重度へとなるのではないのかなと思います。
この記事へのコメントはありません。